2013年4月30日火曜日

【三輪田学園】2013年4月29日 女子校アンサンブル説明会報告

2013年4月29日 女子校アンサンブル説明会報告

レポートは学習会の講師、手島先生。

続いて三輪田学園。


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三輪田学園

まず女子教育を女子校で行う意義についてお話したいと思います。思春期の男子と女子では心身の成長の仕方が異なることは知られていますが、これは脳の発達についても同じようなことがわかってきました。一般に女子は聴覚をつかさどる左脳から発達していくそうです。したがって思春期の女子は語学の習得などに強みを持つ反面、図形などの空間認知は苦手としています。反対に男子は視覚や知覚をつかさどる右脳から発達していくので、幾何など数学分野の習得に強みを持つそうです。このような能の発育特性に応じた指導カリキュラムを組めるというのは男女別学のメリットの一つなのではないでしょうか。
また、女子の思春期のというのは非常に揺れ動きやすい時期でもあります。そのような女子への応対、指導についてのスペシャリスト、「女性」を育てる場所として女子校は存在していると、そのようにお考えいただければよいかと思います。
もちろん、女子校で学ぶ意義ではそれだけではありません。よく女子校出身というとおしとやかなイメージをもたれがちですが、実は全く反対でして、大学に上がると共学出身の女の子の方が女の子らしく思われることの方が多かったりもします。女子校で生活するということは、力仕事なども男子に頼ることなく自分達でこなさなければなりません。女子校で学ぶことによって、他人(もしくは異性)に頼らない生き方を学んでいく、女子が女子として自立するための場所として女子校はあると言えると思います。
三輪田学園もそのような女子教育のスペシャリストとして125年の伝統を誇ります。本校の教育理念は「徳才兼備」の女性を育てること。学力だけでなく道徳教育も大事です。道徳教育というと、近年「キャリア教育」という言葉が多く用いられるようになりましたが、三輪田の道徳教育はむしろ生涯にわたる「生き方教育」ととらえていただければと思います。一週間の時間割の中に組み込まれた「読書」の時間では、本当に多くの本を読みますが、ただ読むだけでなく、その後に書く感想文も担任との間でしっかりとやり取りを交わしています。
また、今年から新たに始めた注文製のお弁当「ガールズ・ランチ」では、その売り上げの一部がアフリカの子どもたちの給食支援のために使われることになっています。献立についても大学の栄養学の先生と生徒達が一緒になって考えたりしています。そのような取り組みも、子どもたちが色々なことを考える一つのきっかけになるのではないかと思います。
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