私立中学合同説明会「夢限大」レポート
続いて共学校3校。
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◎かえつ有明
本校は8年前に共学化し有明に移転してまいりました。場所はりんかい線東雲駅から徒歩8分のところにあります。共学化してからの第一期生はこちらの予想を上回る進学実績を残してくれました。今年度からはまた新たな取り組みとして、男女別学制に移行しました。
中1から高1までは「男子クラス」「女子クラス」に分かれてホームルームや授業はこのクラスで行います。そして高校2年生からは進路別の男女混合クラスとする予定です(学校行事や部活動などは男女合同)
これは男子と女子との間で学習過程に性差があるのではないかという根拠に基づくものです。具体的に申しますと、男の子は競争が大好きだけれども、女の子がいると少し人目を気にしてしまっておとなしくなってしまう。そこで女子を意識せずに伸び伸びと発言したり取っ組み合ったりできるようにと考えています。
一方女の子は細かな指示を受けながら理解を深めていくことに向いています。小さな達成感を積み重ねながら授業を進めていけるのではないかと考えています。
( ※ 男女別学の学校といえば、國學院久我山などが頭に浮かびます。思考過程、理解の過程における男の子と女の子の性差(もちろん、ある程度の幅はあるものでしょうけれど)についても興味深いのですが、異性を意識せずに勉強に集中できる。なおかつ行事や部活などは合同で取り組めるというのは、一つのいいアイデアだなとよく思います。 )
◎順天
王子駅から徒歩2分のところにある順天中学です。最寄り駅から至近のところにあるというだけでなく、駅から繁華街などを通ることなく通うことのできる学校です
本校では英語教育と理数教育に力を入れています。英語というのはやはりこれからの国際社会で活躍できるためのキーワードだと思います。本校では中学3年次に英検準2級以上を取得する生徒が6割以上おります。もちろん帰国生の子もおりますが、初心者の段階から朝学習などを通じて英語力をつけていった結果だと思います。
国数英の学習は繰り返し学習をする系統学習を実施しており、一週間の学習内容は必ず翌週にテストを行います。テストの結果が悪ければ、合格点に達するまで居残りの補習を行っています。
また学校のすぐ近くで寝泊りをさせる「スクールステイ」という行事も行っており、こちらで子ども達に学習習慣だけでなく生活習慣などもしっかり身につけさせています。現在の陣学実績としては4割以上の生徒がMARCH以上に進学するという結果になっています
( ※ 地道にコツコツと子ども達の力を伸ばすことに力注力している学校だなと思います。しっかりとした生活習慣を確立するなど、子ども達の自己管理への意識付けを通じて、学習面にも好影響が出てくるということも確かにあることだなと思います )
◎青陵
本校は大井町駅から徒歩6分のところにあります。校舎もグラウンドも狭いのですが、学校の目の前にある品川中央公園を品川区のご好意で使ってよいことになっており、子ども達はのびのびと運動のできる体制にはなっています。
学習指導は、中学のうちは毎日2時間分の宿題(予習も復習もあわせてですが)が必ず出ることになっており、その宿題をやってこないと、翌日の授業が分からないということになっています。ですので、宿題の実施については相当厳しく指導されることもあります。ただ、この宿題さえこなしてしまえば、中学の間は十分な勉強が行えていることにもなります。
本校の売りは何かということになりますが、面倒見のよさが挙げられると思います。具体的には先生と生徒との間の個人面談が、一年間に10回くらい行われていまして、それくらい面談を重ねると先生の側も生徒の性格が分かってくるし、生徒の側も先生に色々と相談しやすい雰囲気というのが整ってきます。
( ※ 実際、宿題に関してはかなり厳しいようです。少し欠席がかさんだりしてしまうと、後からついていくのが大変だとこぼす教え子もおりました。ただ、その分先生方も補習などのフォローは熱心にして下さっているようです )