6年生のカリキュラムの特徴
進学塾の授業は、4年生5年生は単元別に進み、6年生になると総合問題の勉強に徐々にシフトしていきます。テストも確認テストから実力テストにシフトします。
問われることが変わる頃になると、大手塾では塾内の順位は大きく入れ替わります。単純にキーワードや解き方だけを覚えれば、確認テストではそれなりにマルがもらえます。それに対して実力テストでは本質的な理解や応用力が問われます。ただ覚えているだけでは対応しにくくなるため順位としては下がるのです。
自分の課題は何なのか
塾によって時期は違いますが、6年生になると単元別の勉強が終わります。そうすると個人差も明確になります。教科の得意不得意はもちろんですが、より具体的な部分の確認も必要です。
例えば、同じように歴史が苦手と言っても、江戸時代が苦手な子もいれば平安時代が苦手な子もいます。政治についてはしっかり覚えても人物が抜けている場合もあります。
知識が入ってるけれど、応用が苦手な子もいれば、逆に応用問題は解けても基本知識が抜けている子もいます。
塾では、どの生徒に対しても万遍なく課題を出します。そのため、家庭学習では、状況に合わせて何に時間を割くか計画的に進める必要があります。みんなと同じ内容だけやっても差は尽きません。自分の課題を整理して、塾の宿題だけではなく自分の勉強をするよう心がけましょう。
目標としている学校ではどんなことが問われるのか
中学受験では、各学校が独自に入試問題を作成します。そのため、学校によって要求する能力も異なります。
国語・・
論説文と物語文それぞれ1題を出題する学校が多いですが、麻布のように物語文1題で、心情把握ができているかを記述形式で問うことを重視するという学校もあります。慶應中等部のように漢字や慣用句などの知識を20問出題する学校もあります。
社会・・
開成は、ほぼ穴埋めや記号選択です。海城は100字~200字程度の記述が2、3問出題されます。成蹊のように近代史に出題がかなり偏っている学校もあります。
理科・・
男子トップ校では力学などの計算する力が要求されます。女子校では桜蔭、豊島岡等を除けば難しい計算は要求されません。
このように、学校によって出題の傾向は違います。
塾では、開成や桜蔭などトップ校については学校別クラスで志望校対策をすることになります。それ以外の学校については、芝・本郷・巣鴨クラスなど、難易度別のクラスはありますが、厳密には志望校対策の授業とは言えません。
弱点補強と志望校対策は家庭学習が中心
上述の通り塾では万遍なくやります。それに対して、家庭学習では自分にとって必要なことに時間を割き、不必要なことを省けるかが大切です。
家庭学習において、いかに効率よく弱点補強と志望校対策を進めることができるかが受験勉強で優位になる大きな分かれ道となります。
山場となる夏期講習を乗り切るためには弱点補強が大切
「弱点補強」と「志望校対策」・・どちらがより大切かと言うと、今この時期は弱点補強の方が優先となるケースがほとんどです。
なぜならば、夏期講習以降ほとんどの塾では演習形式の授業が中心になります。
「比を使って面積を出そう」「なんで大阪は天下の台所と呼ばれた?」という感じで進めるときに、「比って何?」「蔵屋敷って初めて聞いた」では勉強にならないのです。
1学期のうちに少なくとも、丸ごとわからない分野はつぶしておきたいところです。
それに対して志望校対策は最後の仕上げという事になります。わからないことだらけの状態では過去問を使っても得られることは少ないです。
もちろん志望校対策が合否の決め手になることもありますが、今の
この時期、ほとんどの受験生にとってより大切な事は、「弱点補強」という事になります。
夏期講習までの計画を立てるポイント
目指す学校、得手不得手、通っている塾のカリキュラム等、6年生は状況が一人ひとり違います。
まずは、現状分析をし、目指す学校の傾向について研究しましょう。それから、塾の今後のカリキュラムやオプション授業なども把握する必要があります。
塾では、平常授業に加えて日曜特訓、確認テストに加えて模試、それ以外にも過去問、時事問題と、やることは増える一方です。優先順位をつけて取捨選択していくことも必要になってきます。
また、志望校のことなどについて家庭内での意見の不一致も表面化しやすくなります。本人の状況や希望、お母様、お父様の認識をすり合わせつつ、塾とも共有していくことも大切です。
勉強に専念できる環境を整えていくことはお母様の大切な役割です。
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6年生の受験計画の立て方、
夏休み、夏期講習までにはどのように過ごせばよいのか、
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