中学受験対策の一般的なスケジュール
前回の記事『小学3年生になったら知っておきたい中学受験対策スケジュールとは?』において、中学受験の一般的なカリキュラムは小学3年生の2月からスタートすることを紹介いたしました。
中学受験の一般的なカリキュラムのスケジュール
- 小学3年生の夏頃〜 塾の情報収集期間
- 小学3年生2月 新4年生カリキュラムスタート
- 小学4年生~5年生 単元別にカリキュラムを進めていく
- 小学6年生 総合問題で入試に対応していく
小学3年生の2月から、新4年生として中学受験の好スタートをきれるように、子どもにピッタリな塾を見つけておきたいところです。
今回は、小学3年生の保護者向けに、中学受験をする際の塾選びに気をつけたい3つのポイントを紹介いたします。
小学3年生のときから把握したい、中学受験で失敗しない「塾の選び方」
塾の選び方 ポイント1 トップ校を目指すか?
東京大学や医学部の合格実績を誇る伝統の「御三家」を目指す場合は、まずは大手塾の合格実績を確認しましょう。
男子の御三家、開成・麻布・武蔵、女子の御三家、桜蔭・女子学院・雙葉に多くの合格実績を持つ塾は限られます。
特にSAPIXは、開成263/麻布181/武蔵46/桜蔭164/女子学院141/雙葉51と断トツの合格実績を誇ります。御三家等トップ校を目指す場合は、最初の選択肢になるでしょう。
ただし、みんながトップ校を目指すわけではありませんし、トップ校を目指すカリキュラムはみんながこなせるわけではありません。せっかく塾に通っても勉強が嫌いになってしまったり、それによって中学受験を断念してしまうケースも実はたくさんあります。
子どもの成長や体力、理解力には個人差があります。トップ校を目指すかどうかによって塾探しや中学受験の在り方は大きく変わってくると思います。
中堅校はもちろんですが、偏差値40~50くらいの比較的易しい学校でも、慶應大学や早稲田大学等トップ大学を目指せる学校(早慶に合格者を出し続けている意外な中学校5校とは?)もたくさんあります。子どもの状況に合わせて無理のない塾選びをしましょう。
塾の選び方 ポイント2 大手塾と個人塾のメリット・デメリット
成長に個人差がある小学校高学年期。どのような塾に通わせれば、子どもの可能性を最大限広げられるでしょうか。
一言で「塾」と言っても、その規模によって長所や短所がそれぞれ違います。
大手塾と個人塾を比較することによって、それぞれの特徴と活かし方を紹介いたします。
大手塾のメリット
大手塾は塾で共通のテキストやカリキュラムを使います。複数の校舎があり、多くの先生がいるので、校舎による偏りが無いようにシステムや研修により均質化された居ます。
自習室があったりチューターが常駐しているなど環境が整っている塾もあります。また、塾としてデータが豊富なのも大きなメリットです。
大手塾のデメリット
テキストやカリキュラムがある程度決まっているため、クラスの状況や個人差に応じた対応はできません。
そのために細かくクラス分けされている場合もありますが、クラスが上下することの弊害もありますので気を付けましょう。
1つは、クラスが下がらないように勉強が短期的・目先的なものになってしまい勉強の質が落ちてしまう事です。
もう1つは、先生が生徒の状況を把握しにくいという事です。大きな校舎では一人ですべてのクラスを担当することはできません。ですのでクラスが上がったり下がったりすると、違う先生のクラスになることもあります。そうすると先生は生徒の状況を把握できないのです。
また、先生の異動もデメリットになる場合もあります。この先生に習いたいというのが強い場合は注意が必要です。大手塾では同じ先生にずっと習い続けることはできません。特に学年やクラスが低いと経験の浅い先生が担当する場合もありますので注意が必要です。
個人塾のメリット
指導内容は、大手塾と同様のテキストやカリキュラムを使うケースが多いです。しかし、大手塾と異なるのはその内容にかなり先生の色が出る点にあります。
大手塾では、ベテランの先生もいれば若い先生もいますが、個人塾ではベテランの先生が多いようです。先生の経験値が高いことは大きなアドバンテージです。
また、大手塾と比べてテキストやカリキュラム等の制約が少ないため、クラスの状況や個人差の部分にもしっかり対応している塾が多いようです。
全体的に小規模なため、生徒の状況やご家庭の方針なども良く把握しており、面倒見の良さにつながります。
個人塾のデメリット
先生の入れ替わりが少ないため、先生と子どもの相性に左右されます。大手塾であれば別の校舎に移ることもできますが個人塾ではそれも期待できません。
クラス分けが少ないことも子どもによってはデメリットになります。特に競争することが大きなエネルギーになる子どもにとっては力を発揮しにくい環境です。
体験授業を活用して、どんな先生なのか?どんな授業の進め方なのか?子どもがしっかりとその塾で頑張れそうか確認するようにしましょう。
また、個人塾のデメリットとしてあげられるのは、生徒数が少ないので正しい学力を測るための統計データが不足しているという点です。
個人塾でも案内があると思いますが、外部の試験や模試を受けて、正確な成績を把握するようにしましょう。
塾の選び方 ポイント3 学校情報や入試問題の研究をしているか
受験校の情報収集の大切さ
塾を選ぶ3つ目のポイントとして、受験する学校の情報収集がされているかがあります。
私立中学は多様です。学校の理念、雰囲気も違いますし、共通試験もありませんので、入試問題にも独自性が表れています。
特に首都圏にはたくさんの私立国立中学があります。子どもに合った学校を探すことができることは中学受験の大きなメリットですが、たくさんある学校を全部見て回ることはできません。そこで塾が持っている情報が頼りになるのです。
ただデータとして持っているだけではなく、子どもの状況や性格、ご家庭の方針や教育観も理解したうえで、学校を紹介できるかどうかは塾を選ぶポイントと言えます。ここは個人塾の強みが現れるところです。
ただし、学校の研究がしっかりなされているかどうかは外からはわかりませんので、塾の説明会や個別面談などで受験結果を確認したり、その塾にすでに通われている知り合いや卒業生の保護者に聞いてみるのがよいでしょう。
塾の選び方 その他にも・・
たった12歳で受験をする
大学受験や高校受験に比べると、中学受験では受験生本人がまだまだ幼いまま進んでいきます。本人の意思を尊重しながらもある程度お母さんお父さんが主導で決めていかなければならない部分もあります。また、3年間という長い年月を過ごしていきますので、順調な時もあればそうではない時も必ずあります。そんな時にしっかりと相談できるかどうかは重要です。塾によって教室長なのか別の窓口になるのか。塾とご家庭との間に信頼関係が築けるかどうかもポイントになるでしょう。
細かいことかも知れませんが、通塾時間も気を付けましょう。6年生にもなると21時過ぎまで授業がある場合もあります。体力的や生活の事も照らし合わせることも大切です。
送り迎えやお弁当が必要な場合もあるかもしれません。こんなことも負担として積み重なってくると悪影響として出てくる場合もあります。
いかがでしたでしょうか?中学受験の通塾は3年間という長い期間になりますので、生活への影響もゼロではありません。合格実績だけではなく、子どもの体力や理解力、生活習慣、あるいはご家庭の方針や生活スタイルも加味して塾選びをしましょう。
誰にとっても良い塾というのはありません。子どもにピッタリな塾を見つることは中学受験成功の第一歩です。
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