こんにちは。
別のところの原稿を引っぱてきたのでおかしな体裁ですがご了承ください。
良い中学受験を目指す
受験生の対応と新年度生の対応を並行して進めるこの時期、毎年必ず中学受験の意義を改めて考えながら過ごしています。
私は日頃から「良い受験」という言葉を使います。人それぞれ、あるいは家庭によって価値観は違います。それでも敢えて言いきっておきましょう。受験したことを後悔するような受験は失敗です。結果が同じでも、堂々と結果を受け止めている子どもと、後ろ向きに受け止めている子どもとでは、
受験の意義が全く違うものとなります。受験のすべてを受け止め、中学生になってからの糧となる受験が「良い受験」である、と私は思います。
何のための中学受験?
例えば、開成が東大合格が多いのは、頭の良い子が集まっているからであって、東大受験の良い授業をしているわけではありません。伸びる子を選抜できる優れた入試問題であるとも言えます。開成の入試で合格得点を取れる小学6年生は、別の学校からでも東大に受かるレベルに達する可能性は高いと思います。「どこに受かるか、どこに行くか」よりも、「どう勉強して、どう伸ばすか」が遥かに重要なのです。
中学受験と子どもの意志
よく、「子どもの意志を尊重したい」という言葉を聞きます。子どもの意志は大切ですしやるのは本人ですが、中学受験の全ての責任は親のものです。精神年齢が高いとかそういうことは問題ではありません。子どもは子どもであって精神的にまだまだ未発達です。全責任を負うという覚悟が持てない場合、良い受験にはなりません。もちろん6年生の後半ともなれば、それなりの意志を持って志望校を目指すものであり、本人の意志や感覚などは、最終的に受験校を選択する段階ではとても重要です。
教育観を明確にする
「どういう学校がお子さんに合う学校でしょうか?」「どういう受験の仕方をしますか?」
明確に答えられる方もいますし、これから考えていかれる方も多いと思います。参考までにいくつかポイントをお伝えいたします。
・絶対に私立中学に進学させるかどうか
乱暴な言い方をします。公立中学は生徒の幅が広く、東大や医学部に合格する子もいれば、勉強を全くしない子もいたりします。私立中学は学力の層があり、トップ校にはトップ校なりの生徒が集まります。偏差値40の学校はそれなりになります。学歴や意識の高いお友達作りを重視する場合は、高校受験で仕切り直すのも選択肢の一つです。
・環境や穏やかさを重視するのか、大学の進学実績を重視するのか
学歴が全てではありません。部活動など学業以外のことを一生懸命頑張るのもいいでしょう。
・附属か進学校か
慶應か御三家かなんていう受験はまず上手くいきません。進学後の教育も進路もまるで違います。
これから塾に通う場合も、すでにスタートを切る場合も、受験の意義や教育観について改めて考えてみ絵はいかがでしょうか。