こんにちは。
たまには問題を取り上げてみましょう。
問題は、灘中(2007年)。
問題
「下図のように、正方形が2つあり、小さい正方形の中に円が接しています。このとき、色のついた部分の面積を求めなさい。」
さすが灘中。難しいように見えます。
ですが、ここでよーーく考えてみましょう。
必要な知識は3つだけです。
正方形の面積の求め方
三角形の面積の求め方
円の面積の求め方どうでしょうか?
習っていないからわからないとは言わせません。
大切なことは、
面積の性質やそれぞれ図形の性質を正しく理解していること
1つの解き方です。
(内側の正方形の辺の長さをAとしておきます)
- 外側の正方形
- 8×8=64㎠
- 内側の正方形
- 外側の正方形から4つの三角形の面積を引きます
- 4つの三角形の面積=3×5÷2×4=30㎠
- 64-30=34㎠
- 円
- A/2×A/2×3.14=
- A×A=34㎠を当てはめると
- 34/4×3.14=26.69
- 黄色部分
- 内側の正方形-円
- 34-26.69=7.31㎠
となります。
こういう問題が解けるようになるには
どのように勉強したらいいのでしょうか?
◆解けるようにならない勉強方法
- 解き方の手順を教える
- 数字を変えて反復練習
先日も書きましたが、
反復練習だけでは時間がいくらあっても足りません。
普通は途中で飽きちゃいますし。
◆解けるようになる勉強方法
- 面積の性質を正しく理解させる(基本は1㎝の正方形の面積が1㎠)
- 正方形、三角形、円、それぞれの図形の性質を正しく理解させる
- ひたすら考えさせる
- 必要に応じてヒントを与える
習った解き方に当てはめて解く×
↓
考えて答えを出す経験を積み重ねていく○
正しい習慣を身に付けていくことで賢くなれます。