2012年12月13日木曜日

【灘中の平面図形】基礎知識を元に考えることで答えを捻り出してみる


こんにちは。

たまには問題を取り上げてみましょう。
問題は、灘中(2007年)。


問題
「下図のように、正方形が2つあり、小さい正方形の中に円が接しています。このとき、色のついた部分の面積を求めなさい。」








さすが灘中。難しいように見えます。
ですが、ここでよーーく考えてみましょう。


必要な知識は3つだけです。
正方形の面積の求め方
三角形の面積の求め方
円の面積の求め方 
どうでしょうか?
習っていないからわからないとは言わせません。



大切なことは、
面積の性質やそれぞれ図形の性質を正しく理解していること





1つの解き方です。
(内側の正方形の辺の長さをAとしておきます)

  • 外側の正方形
    • 8×8=64㎠
  • 内側の正方形
    • 外側の正方形から4つの三角形の面積を引きます
      • 4つの三角形の面積=3×5÷2×4=30㎠
      • 64-30=34㎠
    • A/2×A/2×3.14=
      • A×A=34㎠を当てはめると
    • 34/4×3.14=26.69
  • 黄色部分
    • 内側の正方形-円
    • 34-26.69=7.31㎠


となります。



こういう問題が解けるようになるには
どのように勉強したらいいのでしょうか?




◆解けるようにならない勉強方法

  1. 解き方の手順を教える
  2. 数字を変えて反復練習


先日も書きましたが、
反復練習だけでは時間がいくらあっても足りません。

普通は途中で飽きちゃいますし。



◆解けるようになる勉強方法

  1. 面積の性質を正しく理解させる(基本は1㎝の正方形の面積が1㎠)
  2. 正方形、三角形、円、それぞれの図形の性質を正しく理解させる
  3. ひたすら考えさせる
  4. 必要に応じてヒントを与える



習った解き方に当てはめて解く×
考えて答えを出す経験を積み重ねていく○


正しい習慣を身に付けていくことで賢くなれます。

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