2012年12月27日木曜日

本をたくさん読んでいるのに国語がいまいち!?

こんにちは。

今日は国語について。


読解ができるようにしたい
語彙を増やしたい 
記述力を伸ばしたい

国語でよく相談を受けるのはこの3つでしょうか。


  • まずは読解力について
    • 結論から言ってしまうと、本を読むことと読解力は直結しません。
      なぜなら読書と読解は別物だからです。


      例えば・・

      A 近年、環境のためにリサイクルが大切と考えられています。
      B 私は、この風潮に疑問を感じます。誤ったリサイクルは環境に悪影響を与えます。
      C 例えばアメリカでは......
      CⅡ 一方日本では......
      CⅢ ペットボトルについて考えてみましょう......
      D このように、リサイクルは、環境に悪影響を与えているのです。


      よくある論説文です。
      • A→ 一般論
      • B→ 筆者の主張
      • C→ 具体例
      • D→ 結論
    • 読書では
      • 一般論に共感してもいい
      • 筆者の主張に反論してもいい
      • 具体例で感動してもいい
    • 読解では
      • 書いていることを正しく理解することが求められる
    • 当たり前のことです。
      ですが読解が苦手な子は、自分の考えと筆者の考えを上手く区別できていません。

      (確かにリサイクルは大事だよね。学校でもやっているし)
      (リサイクルが悪影響?そんなはずないのに...)
      (へぇ、アメリカはすごいななるほど)

      などと、自分勝手に思いを巡らせているようでは国語力は伸びません。

      自分の考えと合致しようがするまいが、
      筆者はそう考えているのね、と捉えるのです。


      学習会の国語の先生曰く、
      「学校の国語は勝手な国語」
      「受験国語は思いやりの国語」

      とのこと。

    • 国語以外の教科では、作問者と受験者の2者の関係。
    • それに対して国語は、
      <筆者><作問者><受験者>  ・・・この三者の関係です。


      自分は自分、筆者は筆者、登場人物は当時人物、
      読解の基本です。


      読書によって伸びる部分もあります。特に低学年のうちは慣れることも大切。
      ですが、読書と読解が区別されないような読み方では伸びないのです。


      読解力が高いと得ですよ。
      他の教科の得点も違ってくるし、
      普段の勉強の効率も良くなります。




  • いつ読解のトレーニングをするのが良いのか

    読解に力を入れたいのは5年生後半。
    • なぜなら、6年生になると算数は演習、理科社会も時事問題や記述の対策が重たい。
    • 読解力が低いまま6年生になると・・
      単元別の間はともかく、総合問題っぽくなると、
      意味を把握するのに時間がかかるし精度も低い。
      他の教科が重たいので、根本的な読解のトレーニングに時間を取れない。そうすると、記述も出来ない、理社の詰めも出来ない。
    • 読解力が高い子は・・
      国語について早い時期から総合問題=入試問題を使った演習に入ることも出来る。
      そうすると、算数も演習に時間をかけられる、理社も長期的な計画に基づいて勉強しやすい。
      と良いことがたくさんあります。
    • 今5年生なら根本的に見直すといいと思います。
      • 1センテンスをきちんと読めますか?
        • 主語と述語を理解していますか?
      • 2センテンスをきちんと読めますか?
        • 文と文の関係を抑えていますか?
        • 指示後の内容を捉えていますか?
      • 自分勝手に読んでいませんか?
        • 筆者は筆者、自分は自分


語彙と記述については後日。
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