今日は国語について。
読解ができるようにしたい
語彙を増やしたい
記述力を伸ばしたい
国語でよく相談を受けるのはこの3つでしょうか。
- まずは読解力について
- 結論から言ってしまうと、本を読むことと読解力は直結しません。
なぜなら読書と読解は別物だからです。
例えば・・
A 近年、環境のためにリサイクルが大切と考えられています。
B 私は、この風潮に疑問を感じます。誤ったリサイクルは環境に悪影響を与えます。
C 例えばアメリカでは......
CⅡ 一方日本では......
CⅢ ペットボトルについて考えてみましょう......
D このように、リサイクルは、環境に悪影響を与えているのです。
よくある論説文です。 - A→ 一般論
- B→ 筆者の主張
- C→ 具体例
- D→ 結論
- 読書では
- 一般論に共感してもいい
- 筆者の主張に反論してもいい
- 具体例で感動してもいい
- 読解では
- 書いていることを正しく理解することが求められる
- 当たり前のことです。
ですが読解が苦手な子は、自分の考えと筆者の考えを上手く区別できていません。
(確かにリサイクルは大事だよね。学校でもやっているし)
(リサイクルが悪影響?そんなはずないのに...)
(へぇ、アメリカはすごいななるほど)
などと、自分勝手に思いを巡らせているようでは国語力は伸びません。
自分の考えと合致しようがするまいが、
筆者はそう考えているのね、と捉えるのです。
学習会の国語の先生曰く、
「学校の国語は勝手な国語」
「受験国語は思いやりの国語」
とのこと。 - 国語以外の教科では、作問者と受験者の2者の関係。
- それに対して国語は、
<筆者><作問者><受験者> ・・・この三者の関係です。
自分は自分、筆者は筆者、登場人物は当時人物、
読解の基本です。
読書によって伸びる部分もあります。特に低学年のうちは慣れることも大切。
ですが、読書と読解が区別されないような読み方では伸びないのです。
読解力が高いと得ですよ。
他の教科の得点も違ってくるし、
普段の勉強の効率も良くなります。 - いつ読解のトレーニングをするのが良いのか
読解に力を入れたいのは5年生後半。 - なぜなら、6年生になると算数は演習、理科社会も時事問題や記述の対策が重たい。
- 読解力が低いまま6年生になると・・
単元別の間はともかく、総合問題っぽくなると、
意味を把握するのに時間がかかるし精度も低い。
他の教科が重たいので、根本的な読解のトレーニングに時間を取れない。そうすると、記述も出来ない、理社の詰めも出来ない。 - 読解力が高い子は・・
国語について早い時期から総合問題=入試問題を使った演習に入ることも出来る。
そうすると、算数も演習に時間をかけられる、理社も長期的な計画に基づいて勉強しやすい。
と良いことがたくさんあります。 - 今5年生なら根本的に見直すといいと思います。
- 1センテンスをきちんと読めますか?
- 主語と述語を理解していますか?
- 2センテンスをきちんと読めますか?
- 文と文の関係を抑えていますか?
- 指示後の内容を捉えていますか?
- 自分勝手に読んでいませんか?
- 筆者は筆者、自分は自分
語彙と記述については後日。