今回は暁星の算数です。
□1 次の各問に答えなさい。
(1)整数部分が2桁で、小数部分が第2位までの数 AB.CD と、この数を各数字を逆に並べた数 DC.BA という数を たすと整数になります(ただし、AとDは0ではありません)。どんな整数になりますか。(答だけ書きなさい)
(2)整数部分が3桁で、小数部分が第2位までの数 ABC.DE と、この数の各数字を逆に並べた EDC.BA を たすと7で割り切れる整数になります(ただし、AとEは0ではありません)。 どんな整数になりますか。
平成18年度 暁星
難しい知識は必要ありません。
まずは考えてみましょう。
まずは考えてみましょう。
一見難しいように見えますが、5年生でも解けます。
中学受験の勉強をしたことがなくても解けます。
自分で試してみることで、中学受験で求められる能力とその磨き方をお伝えしたい、
ということが記事の趣旨です。
- 大問5問、50分の問題の最初の問題です。
- いかがでしょうか?
- 普通は最初は計算問題が多いのですが、
暁星は単なる計算問題を出しません。 - まず(1)から。
- とりあえず書いてみましょう。
AB.CD
+DC.BA - 次に「たすと整数」「AとDは0ではありません」とありますので、
D+A=10となります。 - 次はC+Bですが、1繰り上がっている状態で結果が10ですので…
C+B+1=10
C+B=9 - つまり、
CD+BA=1.00 - あとは当てはめるだけです。
B+C=9
A+D=10 - 答え 110
- 文字だけだとピンとこない方は、実際に書いてみましょう。
- さて、この問題のポイントは何でしょう。
数の性質を理解すること
手を動かしてみること
問題をよく読むこと - この3つだけです。
- 数の性質
整数、小数を理解して、足し算が出来る必要があります・ - 手を動かす
そのまま書いてみればいいんです。これができれば先に進みます。
解けない子は、ただながめて終わってしまいます。常に。 - 問題をよく読む
答えもヒントも頭の中にはありません。問題文をよく読むことが算数の基本中の基本。
この3つ、算数の基本でもあり極意でもあります。- 算数の勉強をちゃんとやっている人にとっては当たり前。
- 当たり前でない場合は、それは算数の勉強ではなくただの暗記です。
- (2)はポイントだけ。
ABC.DE
+EDC.BA - 一の位がポイント。常に奇数。(C=0から順に当てはめてみてください)
- 他は(1)を使えます
- C=0が最小で1091.00
- C=9が最大で1109.00
- 7の倍数を探します
最初から、「わからない」「習っていない」となるようでしたら、要注意。
学校や塾での勉強が勉強になっていないかもしれません。
環境を変え、正しい習慣を身に付けましょう。
いかがでしょうか。