こんにちは。
中学受験では勉強のやり方についての誤解が多くあります。
算数は反復練習が大事
これも誤解の一つです。
多角形の対角線の本数の求め方を題材にしてみましょう。
- 経験の浅い先生
- まずは公式を憶えましょう。
- 「(頂点の数-3)×頂点の数÷2」
- 当てはめれば解けますね。
- では6角形でやってみましょう。
- (6-3)×6÷2=9
- ハイ、出来ましたね。カリテででるよ。入試でもでるよ。憶えた?
「(頂点の数-3)×頂点の数÷2」とにかく公式を忘れてはダメですよ。
- では、宿題。
- 4角形
- 8角形
- 以下同文…
- ベテラン先生
- 先生「対角線とは何でしょうか?」
- 生徒「角と角を結ぶ線」
- 先生「ぶー!隣り合う頂点を結んだ線は“辺”だからね」
- では、6角形でやってみましょう。
- この頂点から引ける対角線は
- 生徒「3本!」
- 以下同文…
- 3本だね
- 公式を考えてみましょう
- 一つの頂点から引ける対角線の本数は?
- 起点となる頂点と隣り合う頂点には引けません。
- なので、頂点の数から3を引きます。
- 必ずダブるので2で割ります。
- というわけで、
- 「(頂点の数-3)×頂点の数÷2」で求めることができます。
- では、やってみましょう。
- … 公式を暗記する必要はありません。 対角線が何なのか正しく理解しましょう。
- と、こんな感じでしょうか。
- 比較してみましょう
- 1つ目の授業は、公式を暗記させて、反復練習する授業。
- 2つ目の授業は、概念を正しく理解させる授業です。
- 前者は算数の勉強ではなく単なるの暗記です。忘れてしまったらそれまで、習っていなければそれまでです。
- それに対して後者では、公式を忘れても自分で解けます。初めて見る問題でも対応できる幅が広がっていきます。
結論。
反復練習では算数力は伸びない。
説明会申込は学習会ホームページから。