どんな子ども達が算数検定を受けたのか?
今回は年長さんから5年生の子どもたちが受験し、そのうち半分は2年生でした。比較的算数が得意な子が受けている印象でした。また場所柄、将来中学受験を考えている子が多いようです。
算数検定のメリット
算数検定は文部科学省が後援している記述式の検定で、入試優遇や単位認定などのたくさんのメリットがあります。
入試優遇
大学・短期大学・高等学校・中学校などの一般・推薦入試において算数・数学の入試がパスされたり、加点されたりされます。
単位認定
大学・高等専門学校・高等学校で、一定階級の検定取得者に対して、特定の科目の単位取得を認められたりします。
算数・数学への学習への取り組みが「合格証」という形になります。
自分の目的に応じた階級からチャレンジできるので苦手な科目を重点的に学習したり、算数・数学な好きな子どもにとっては先取り学習などができます。
検定結果をふりかえり、復習ができます。
受検者全員に個別成績票が発行され、合否や正誤だけではなく、得意なところや苦手なところを知ることができます。評価コメントも掲載しており、受験後に取り組むべき内容がわかります。
算数検定のデメリット
算数、数学は大学受験まで付き合っていく重要な科目です。
また社会人になっても数学力は必要です。
算数検定をきっかけに算数・数学を勉強することに特別なデメリットはないと言えます。
ただ、「先取り、先取り」と子どもに算数・数学検定を強要してしまうと子どもが算数・数学に苦手意識をもってしまったり、また勉強に対するモチベーションを失ってしまうこともあるかもしれません。
つまり、算数検定のデメリットというよりも、親の勉強のさせ方に問題があるといえるでしょう。
ここは注意をしないといけません。
将来ますます重要となっていく算数力、数学力
算数、数学は学校でしっかりと教えてくれるのだから、大学受験などの受験のタイミングで勉強すればいいじゃないかと考える方もいるかもしれません。
英語や漢字は仕事や生活の中で使っているという実感があるので英語検定、漢字検定にはメリットを感じるけど、算数検定、数学検定は趣味の範囲なのではとも思うかもしれません。
しかし、学校で学ぶ算数、数学以上のことを学ぶきっかけを与えることは大切です。
実は世界各国では21世紀型の新しい教育「STEM教育」が注目されています。
STEMとは
S : Science(科学)
T : Technology(技術)
E: Engineering(工学)
M:Mathmemetics(数学)
それぞれの頭文字をとった言葉で、理工系の教育分野を総称した言葉です。
今や、アメリカのテクノロジー企業5社の時価総額が東証一部全体の時価総額を超えました。
※テクノロジー企業5社:Google、Facebook、Amazon、Apple、Microsoft
アメリカのSTEM分野企業の成長のすさまじさと、STEM教育をおろそかにしてきた日本の差がわかります。
こうした現状を踏まえ、日本もやっとSTEM教育に力を入れるようになりました。
このSTEM教育の土台となるのが算数、数学です。
算数、数学検定で学校で学ぶ以上の数学を学ぶことはきっと将来のためになるでしょう。
今後の算数検定について
学習会では、今後も算数検定を実施していきます。
次回の算数検定は8月30日です。
ぜひご検討ください。
03-6425-9495