2012年11月30日金曜日

新5年生からの転塾について考える

こんにちは。

冬期講習も近くなり転塾を検討し始めるご家庭も増えてきます。
今日は新5年生の転塾について考えてみます。(新6年生バージョンはこちら

中学受験大手塾(SAPIX・四谷大塚・日能研)の大規模教室をイメージしてみましょう。
とりあえず25クラスくらいの規模を想定してみます。

  • 転塾の時期について
    • 3年生の2月、つまり、塾での4年生のカリキュラムが始まるころに本格的な中学受験の準備を始めるのが一般的です。5年生や6年生になってから伸び悩む子どもの多くは、4年生のうちから塾に合っていない、本当は勉強が上手くいっていないケースが多いように思います。
    • 4年生や5年生の前半くらいまでは、読書と読解の区別がついていないような状態でも、公式を丸暗記するような勉強でもカリキュラムテストではある程度得点出来てしまいます。それが、早ければ5年生の後半、遅くとも、総合問題を解かなければならない6年生の夏休み前くらいになると誤魔化しが効かなくなるのです。
    • 単元の習得の大部分は、5年生までに終わりますので、新6年生からの転塾はあまり効果的ではありません。
    • それに対して、4年生はカリキュラムをきちんと進めていくことよりも、勉強のやり方や考え方を身につけていく時期です。4年生のうちであれば転塾しても負担は軽く済みます。 ということで、 4年生のうちはいつでも大丈夫。新5年生になる時が転塾の考え時。
  • 塾内の順位から転塾を考えてみる 【ケース1】トップクラス(上位3クラスくらい)に常駐している 【ケース2】5-10クラスで上がったり下がったりしているケース 【ケース3】真ん中くらい 【ケース4】下位クラスに常駐
      • ケース1について どこの塾でも、腕の良いベテラン先生が担当となります。各塾のトップレベルの先生に状況を良く理解してもらうこともでき、5年生でも手厚いサポートを期待できます。転塾はまったく考える必要がありません。ただし、マンスリーテストに向けた勉強だけでは、御三家レベルの入試は突破できません。ちゃんと読むこと、ちゃんと考えること、ちゃんと計算すること、一つひとつ精度を上げていきましょう。少しくらいクラスが上下しても慌てる必要はありません。組み分けテストに向けた勉強にならないよう、先を見据えてじっくり取り組みましょう。
      • ケース2について 2つのケースに分類できます。1つは、組み分けテスト対策に時間を割いているケース。もう1つは、組み分けテスト対策に時間を割いていないケース。前者は6年生の夏前に急激に伸び、後者は6年生の夏前に急激に落ちます。残念ながら間違った努力が実を結ぶことはありません。特にSAPIXでは、御三家を目指しながらアルファ6~アルファベット上位クラスくらいを上がったり下がったりしている場合は要注意です。 何故要注意かというと…
        • 求められることは御三家向け
        • クラスが下がった時のギャップが大きい
        • 小手先的に“こなすだけ”になりがち
        • 塾向けの勉強になりがち
        • 理屈や構造を考える時間が足りない
        • 工夫する習慣が身につかない
        • クラス上下が多く先生から状況を把握されにくい
        • クラス上下が多く先生の教え方が違って混乱する などということが起こりやすいためです。 付け焼刃の対策では、どんどん苦しくなってしまいます。思い切って根本的な対策を検討しましょう。正しい努力は必ず実を結びます。
      • ⇒ケース3について 難関校を目指す場合は、勉強の質を向上させていくことを意識しましょう。組み分けテストにとらわれず、実力を磨くことに専念すれば、6年生の夏以降に大きく飛躍することも可能です。中堅以下の学校を目指す場合は、塾のテストに向けた勉強を頑張るのも良いかもしれません。ですが、量的に無理が生じている場合は、勉強のやり方を見直していく必要があるかもしれません。また、中堅校以下を目指す場合は、サピックスなどのトップ校を目指す塾に執着しても無理があります。レベルの合う塾を探してみるのも良いでしょう。
      • ⇒ケース4について 残念ながら、いわゆる「お客さん状態」です。状況によっては、ちょうど良いレベルの塾に転塾することを検討した方が良いでしょう。または、勉強のやり方が悪いのか、ちょっとした躓きのために上手くいかないのか、原因を探ったうえで、家庭教師などの個別の対策を検討してみるのも良いかもしれません。
  • 転塾をした方が良いケース
    • 一言で言ってしまえば、目標、塾の方針、塾内での位置、これらが一致していれば転塾は不要です。中堅校や付属校を目指すのに御三家的な勉強までは不要です。御三家や難関校を目指すのにマンスリー対策をやっても無駄です。極論ですが、4年生・5年生でマンスリーテストで満点を取り続けても入試での得点力が高いかどうかは全く別問題です。難関校の過去問をご覧ください。反復や丸暗記の延長では対応できません。
  • 開成の東大合格実績と進学塾の御三家合格実績
    • 開成の東大合格実績は、開成の授業が大学受験に向けて優れているからではありません。頭の良い小学生・伸びる小学生を選抜しているからです。入試問題が優れていると言えます。一方の進学塾も構造は同じです。ふるいに掛けられてトップクラスに常駐できる子どもたちは、先生にもクラスメートにも恵まれ、自然に御三家を目指すのです。
  • 大手塾の欠点
    • 先生が頻繁に変わること
      • クラス替えと先生の配置転換によって頻繁に先生が変わります。そうすると、先生は子どもの状況を把握しきれません。また、教え方も変わります。
    • 先生の腕のバラつき
      • 大手塾は一般企業です。経験豊富な先生もいれば、経験の浅い先生もいます。4年生・5年生ではトップクラス以外は経験の浅い先生やアルバイトの先生が担当するケースがほとんどです。受験経験も無く、受験学年の指導経験が無い先生の授業では伸び悩んで当然です。 4年生・5年生こそベテラン講師の指導が大切です。 トップクラスに常駐しているケース以外では転塾を検討してみましょう。
  • カリキュラムや教え方の違いについて
    • 転塾の際や家庭教師を検討する方から、「教え方の違い」について聞かれることがあります。大手塾でも教え方が統一されているわけではありません。「問いから先に読みなさい」と言う先生もいますし、「問題文を先に読みなさい」と言う先生もいます。本来、それぞれ意味はありますが、短いスパンでクラスが変わる塾では、無意味なタイミングで教え方が変わってしまいます。 頻繁に転塾するでもない限り、気にする必要はありません。




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