2013年4月30日火曜日

私立中学合同説明会8 富士見 普連土


私立中学合同説明会「夢限大」レポート
続いて女子校その3

◎富士見中学高等学校


本校は練馬区の中村橋にある学校です。

私立中学に入学してくる女の子は、入学に当たって勉強以上に友達作りが不安で仕方ありません。そこで本校では入学式の翌日からすぐに4日間のオリエンテーションを実施し、その中で友達作りのための様々なアクティビティを実施しています(以前は宿泊をともなう形式でしたが、少し子ども達には負担かなと考え、数年前からお家から通学する形で行うことにしました)。

最初は言葉を全く使わない。身振り手振りだけで行うアクティビティ(例えば誕生日順に並びなさいなど)からスタートし、だんだんと言葉を使うアクティビティへと移行することで、子ども達の心もほぐれてきます。

またそれだけでは十分ではないと思いますので、3日に1回は席替えを行うようにもしています。それくらいしてあげると、友達作りへの不安も取り除かれていくようです。

本校の教育目標は6年間で学力・人間力を含めた未来を切り開く力を身につけさせることです。今は昔とは違い、先の見えないレールのない時代です。いまだに男性社会の強く残っているような状況でも、女性が活躍できるだけの力を身につけさせたいと考えています。

本校の進学実績は、数年前に特進コースを廃止してから上昇しています。学年の中に変な壁のようなものがなくなり、全体として盛り上がるようになったためではないかと思います。通塾率に関しても、現在の高3生で4割(数年前までは通塾率8割)にまで低下させました。早慶といった学校に進学していった生徒でもやはり塾に通っていた子は半分よりも少なくなりました。

本校では学校で全てが完結することを重視しています。

( ※ 確か8年前に学校で行われた説明会にお伺いした時が、合宿形式での友達作りオリエンテーションがはじまった年でした。その頃から、先生方が試行錯誤されながら、堅実に進学実績を出し続けている学校だなという印象がありましたが、この数年でその試行錯誤が実り始めたのでしょう。大学入試問題への研究もかなり進んでいて、それを踏まえて入試対策講座を整備されているようです。学年全体で盛り上がれるから、受験勉強も一緒になって乗り切れる、というのは一つの大切なキーワードなのかもしれないなと思いました )

◎普連土学園中学校・高等学校


本校はキリスト教のフレンド派の教えに基づく学校です。

フレンド派の教えというのは、全ての人には神様から与えられた素晴らしい可能性があるということです。その可能性のことを私達は「神の種」とか「内なる光」といった言葉で表現しますが、誰もがこの内なる光を持っているということは、つまり誰もが神様の前では平等であるということです。したがって、普連土学園の教室には教壇がありません。

フレンド派の学校というのは日本には1校だけしかありませんが、世界中にはたくさんのフレンド派の学校が建てられていて、アメリカのオバマ大統領のお子さんも、この学校に通っていました。またフレンド派の人々の活動はノーベル平和賞を受賞したこともありますし、今の天皇陛下がまだ皇太子だった時代の家庭教師役は、本校の4代目校長を務めた女性教師でした。

以前に他校の校長先生から、学内に備え付けの食堂を上級生が占有してしまっていて、中学1年生たちはなかなか使うことができないというお話をお伺いしたことがあります。

そこでその話を本校の高校3年生にして、もし本校に学食が存在したらどうなるだろうかと尋ねたことがあります。すると彼女達は「私達だったら中1生の専用の席を真っ先に作ろうと思う」と答えました。そんな温かな雰囲気の学校です。

( ※ 比較的小規模な、そしてアットホームな学校だなという印象があります。卒業生のアンケートでは、学校の印象を「陽だまりのような場所」とか「温室」などと形容していた生徒が多数いたそうで、子ども達にとって居心地の良い空間なのだろうなと思います。フレンド派は信徒の方同士の会話を大切にしている宗派だそうで、そのこともあって、学校内は常に会話が絶えない。説明会でも本当によく先生方がお話されていたな、お話の好きな先生が多いなと感じたのを覚えています。 )


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