2012年11月30日金曜日

公式の暗記⇒反復練習 これでは算数は伸ばせない!!


こんにちは。

中学受験では勉強のやり方についての誤解が多くあります。


算数は反復練習が大事


これも誤解の一つです。


多角形の対角線の本数の求め方を題材にしてみましょう。




  • 経験の浅い先生
    • まずは公式を憶えましょう。
    • 「(頂点の数-3)×頂点の数÷2」
      • 当てはめれば解けますね。
      • では6角形でやってみましょう。
        • (6-3)×6÷2=9
      • ハイ、出来ましたね。カリテででるよ。入試でもでるよ。憶えた?
        「(頂点の数-3)×頂点の数÷2」
        とにかく公式を忘れてはダメですよ。
      • では、宿題。
        • 4角形
        • 8角形
        • 以下同文…
  • ベテラン先生
    • 先生「対角線とは何でしょうか?」
      • 生徒「角と角を結ぶ線」
    • 先生「ぶー!隣り合う頂点を結んだ線は“辺”だからね」
      • では、6角形でやってみましょう。
      • この頂点から引ける対角線は
        • 生徒「3本!」
        • 以下同文…
      • 3本だね
      • 公式を考えてみましょう
        • 一つの頂点から引ける対角線の本数は?
        • 起点となる頂点と隣り合う頂点には引けません。
        • なので、頂点の数から3を引きます。
        • 必ずダブるので2で割ります。
      • というわけで、
      • 「(頂点の数-3)×頂点の数÷2」で求めることができます。
      • では、やってみましょう。
      • 公式を暗記する必要はありません。 対角線が何なのか正しく理解しましょう。
    • と、こんな感じでしょうか。
  • 比較してみましょう
    • 1つ目の授業は、公式を暗記させて、反復練習する授業。
    • 2つ目の授業は、概念を正しく理解させる授業です。
    • 前者は算数の勉強ではなく単なるの暗記です。忘れてしまったらそれまで、習っていなければそれまでです。
    • それに対して後者では、公式を忘れても自分で解けます。初めて見る問題でも対応できる幅が広がっていきます。



結論。
反復練習では算数力は伸びない。


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