2012年12月30日日曜日

【平成18年暁星】計算問題が無い!?

こんにちは。

今回は暁星の算数です。


□1 次の各問に答えなさい。
(1)整数部分が2桁で、小数部分が第2位までの数 AB.CD と、この数を各数字を逆に並べた数 DC.BA という数を たすと整数になります(ただし、AとDは0ではありません)。どんな整数になりますか。(答だけ書きなさい)


(2)整数部分が3桁で、小数部分が第2位までの数 ABC.DE と、この数の各数字を逆に並べた EDC.BA を たすと7で割り切れる整数になります(ただし、AとEは0ではありません)。 どんな整数になりますか。

平成18年度 暁星







難しい知識は必要ありません。
まずは考えてみましょう。




一見難しいように見えますが、5年生でも解けます。
中学受験の勉強をしたことがなくても解けます。
自分で試してみることで、中学受験で求められる能力とその磨き方をお伝えしたい、
ということが記事の趣旨です。



  • 大問5問、50分の問題の最初の問題です。
  • いかがでしょうか?
  • 普通は最初は計算問題が多いのですが、
    暁星は単なる計算問題を出しません。
    • まず(1)から。
    • とりあえず書いてみましょう。
       AB.CD
      +DC.BA
    • 次に「たすと整数」「AとDは0ではありません」とありますので、
      D+A=10となります。
    • 次はC+Bですが、1繰り上がっている状態で結果が10ですので…
      C+B+1=10
      C+B=9
    • つまり、
      CD+BA=1.00
    • あとは当てはめるだけです。
      B+C=9
      A+D=10
    • 答え 110
  • 文字だけだとピンとこない方は、実際に書いてみましょう。
  • さて、この問題のポイントは何でしょう。


    数の性質を理解すること
    手を動かしてみること
    問題をよく読むこと
  • この3つだけです。
    • 数の性質
      整数、小数を理解して、足し算が出来る必要があります・
    • 手を動かす
      そのまま書いてみればいいんです。これができれば先に進みます。
      解けない子は、ただながめて終わってしまいます。常に。
    • 問題をよく読む
      答えもヒントも頭の中にはありません。問題文をよく読むことが算数の基本中の基本。

  • この3つ、算数の基本でもあり極意でもあります。
  • 算数の勉強をちゃんとやっている人にとっては当たり前。
  • 当たり前でない場合は、それは算数の勉強ではなくただの暗記です。

  • (2)はポイントだけ。
     ABC.DE
    +EDC.BA
    • 一の位がポイント。常に奇数。(C=0から順に当てはめてみてください)
    • 他は(1)を使えます
    • C=0が最小で1091.00
    • C=9が最大で1109.00
    • 7の倍数を探します


最初から、「わからない」「習っていない」となるようでしたら、要注意。
学校や塾での勉強が勉強になっていないかもしれません。
環境を変え、正しい習慣を身に付けましょう。


いかがでしょうか。

2012年12月27日木曜日

本をたくさん読んでいるのに国語がいまいち!?

こんにちは。

今日は国語について。


読解ができるようにしたい
語彙を増やしたい 
記述力を伸ばしたい

国語でよく相談を受けるのはこの3つでしょうか。


  • まずは読解力について
    • 結論から言ってしまうと、本を読むことと読解力は直結しません。
      なぜなら読書と読解は別物だからです。


      例えば・・

      A 近年、環境のためにリサイクルが大切と考えられています。
      B 私は、この風潮に疑問を感じます。誤ったリサイクルは環境に悪影響を与えます。
      C 例えばアメリカでは......
      CⅡ 一方日本では......
      CⅢ ペットボトルについて考えてみましょう......
      D このように、リサイクルは、環境に悪影響を与えているのです。


      よくある論説文です。
      • A→ 一般論
      • B→ 筆者の主張
      • C→ 具体例
      • D→ 結論
    • 読書では
      • 一般論に共感してもいい
      • 筆者の主張に反論してもいい
      • 具体例で感動してもいい
    • 読解では
      • 書いていることを正しく理解することが求められる
    • 当たり前のことです。
      ですが読解が苦手な子は、自分の考えと筆者の考えを上手く区別できていません。

      (確かにリサイクルは大事だよね。学校でもやっているし)
      (リサイクルが悪影響?そんなはずないのに...)
      (へぇ、アメリカはすごいななるほど)

      などと、自分勝手に思いを巡らせているようでは国語力は伸びません。

      自分の考えと合致しようがするまいが、
      筆者はそう考えているのね、と捉えるのです。


      学習会の国語の先生曰く、
      「学校の国語は勝手な国語」
      「受験国語は思いやりの国語」

      とのこと。

    • 国語以外の教科では、作問者と受験者の2者の関係。
    • それに対して国語は、
      <筆者><作問者><受験者>  ・・・この三者の関係です。


      自分は自分、筆者は筆者、登場人物は当時人物、
      読解の基本です。


      読書によって伸びる部分もあります。特に低学年のうちは慣れることも大切。
      ですが、読書と読解が区別されないような読み方では伸びないのです。


      読解力が高いと得ですよ。
      他の教科の得点も違ってくるし、
      普段の勉強の効率も良くなります。




  • いつ読解のトレーニングをするのが良いのか

    読解に力を入れたいのは5年生後半。
    • なぜなら、6年生になると算数は演習、理科社会も時事問題や記述の対策が重たい。
    • 読解力が低いまま6年生になると・・
      単元別の間はともかく、総合問題っぽくなると、
      意味を把握するのに時間がかかるし精度も低い。
      他の教科が重たいので、根本的な読解のトレーニングに時間を取れない。そうすると、記述も出来ない、理社の詰めも出来ない。
    • 読解力が高い子は・・
      国語について早い時期から総合問題=入試問題を使った演習に入ることも出来る。
      そうすると、算数も演習に時間をかけられる、理社も長期的な計画に基づいて勉強しやすい。
      と良いことがたくさんあります。
    • 今5年生なら根本的に見直すといいと思います。
      • 1センテンスをきちんと読めますか?
        • 主語と述語を理解していますか?
      • 2センテンスをきちんと読めますか?
        • 文と文の関係を抑えていますか?
        • 指示後の内容を捉えていますか?
      • 自分勝手に読んでいませんか?
        • 筆者は筆者、自分は自分


語彙と記述については後日。

2012年12月13日木曜日

【灘中の平面図形】基礎知識を元に考えることで答えを捻り出してみる


こんにちは。

たまには問題を取り上げてみましょう。
問題は、灘中(2007年)。


問題
「下図のように、正方形が2つあり、小さい正方形の中に円が接しています。このとき、色のついた部分の面積を求めなさい。」








さすが灘中。難しいように見えます。
ですが、ここでよーーく考えてみましょう。


必要な知識は3つだけです。
正方形の面積の求め方
三角形の面積の求め方
円の面積の求め方 
どうでしょうか?
習っていないからわからないとは言わせません。



大切なことは、
面積の性質やそれぞれ図形の性質を正しく理解していること





1つの解き方です。
(内側の正方形の辺の長さをAとしておきます)

  • 外側の正方形
    • 8×8=64㎠
  • 内側の正方形
    • 外側の正方形から4つの三角形の面積を引きます
      • 4つの三角形の面積=3×5÷2×4=30㎠
      • 64-30=34㎠
    • A/2×A/2×3.14=
      • A×A=34㎠を当てはめると
    • 34/4×3.14=26.69
  • 黄色部分
    • 内側の正方形-円
    • 34-26.69=7.31㎠


となります。



こういう問題が解けるようになるには
どのように勉強したらいいのでしょうか?




◆解けるようにならない勉強方法

  1. 解き方の手順を教える
  2. 数字を変えて反復練習


先日も書きましたが、
反復練習だけでは時間がいくらあっても足りません。

普通は途中で飽きちゃいますし。



◆解けるようになる勉強方法

  1. 面積の性質を正しく理解させる(基本は1㎝の正方形の面積が1㎠)
  2. 正方形、三角形、円、それぞれの図形の性質を正しく理解させる
  3. ひたすら考えさせる
  4. 必要に応じてヒントを与える



習った解き方に当てはめて解く×
考えて答えを出す経験を積み重ねていく○


正しい習慣を身に付けていくことで賢くなれます。

2012年11月30日金曜日

新5年生からの転塾について考える

こんにちは。

冬期講習も近くなり転塾を検討し始めるご家庭も増えてきます。
今日は新5年生の転塾について考えてみます。(新6年生バージョンはこちら

中学受験大手塾(SAPIX・四谷大塚・日能研)の大規模教室をイメージしてみましょう。
とりあえず25クラスくらいの規模を想定してみます。

  • 転塾の時期について
    • 3年生の2月、つまり、塾での4年生のカリキュラムが始まるころに本格的な中学受験の準備を始めるのが一般的です。5年生や6年生になってから伸び悩む子どもの多くは、4年生のうちから塾に合っていない、本当は勉強が上手くいっていないケースが多いように思います。
    • 4年生や5年生の前半くらいまでは、読書と読解の区別がついていないような状態でも、公式を丸暗記するような勉強でもカリキュラムテストではある程度得点出来てしまいます。それが、早ければ5年生の後半、遅くとも、総合問題を解かなければならない6年生の夏休み前くらいになると誤魔化しが効かなくなるのです。
    • 単元の習得の大部分は、5年生までに終わりますので、新6年生からの転塾はあまり効果的ではありません。
    • それに対して、4年生はカリキュラムをきちんと進めていくことよりも、勉強のやり方や考え方を身につけていく時期です。4年生のうちであれば転塾しても負担は軽く済みます。 ということで、 4年生のうちはいつでも大丈夫。新5年生になる時が転塾の考え時。
  • 塾内の順位から転塾を考えてみる 【ケース1】トップクラス(上位3クラスくらい)に常駐している 【ケース2】5-10クラスで上がったり下がったりしているケース 【ケース3】真ん中くらい 【ケース4】下位クラスに常駐
      • ケース1について どこの塾でも、腕の良いベテラン先生が担当となります。各塾のトップレベルの先生に状況を良く理解してもらうこともでき、5年生でも手厚いサポートを期待できます。転塾はまったく考える必要がありません。ただし、マンスリーテストに向けた勉強だけでは、御三家レベルの入試は突破できません。ちゃんと読むこと、ちゃんと考えること、ちゃんと計算すること、一つひとつ精度を上げていきましょう。少しくらいクラスが上下しても慌てる必要はありません。組み分けテストに向けた勉強にならないよう、先を見据えてじっくり取り組みましょう。
      • ケース2について 2つのケースに分類できます。1つは、組み分けテスト対策に時間を割いているケース。もう1つは、組み分けテスト対策に時間を割いていないケース。前者は6年生の夏前に急激に伸び、後者は6年生の夏前に急激に落ちます。残念ながら間違った努力が実を結ぶことはありません。特にSAPIXでは、御三家を目指しながらアルファ6~アルファベット上位クラスくらいを上がったり下がったりしている場合は要注意です。 何故要注意かというと…
        • 求められることは御三家向け
        • クラスが下がった時のギャップが大きい
        • 小手先的に“こなすだけ”になりがち
        • 塾向けの勉強になりがち
        • 理屈や構造を考える時間が足りない
        • 工夫する習慣が身につかない
        • クラス上下が多く先生から状況を把握されにくい
        • クラス上下が多く先生の教え方が違って混乱する などということが起こりやすいためです。 付け焼刃の対策では、どんどん苦しくなってしまいます。思い切って根本的な対策を検討しましょう。正しい努力は必ず実を結びます。
      • ⇒ケース3について 難関校を目指す場合は、勉強の質を向上させていくことを意識しましょう。組み分けテストにとらわれず、実力を磨くことに専念すれば、6年生の夏以降に大きく飛躍することも可能です。中堅以下の学校を目指す場合は、塾のテストに向けた勉強を頑張るのも良いかもしれません。ですが、量的に無理が生じている場合は、勉強のやり方を見直していく必要があるかもしれません。また、中堅校以下を目指す場合は、サピックスなどのトップ校を目指す塾に執着しても無理があります。レベルの合う塾を探してみるのも良いでしょう。
      • ⇒ケース4について 残念ながら、いわゆる「お客さん状態」です。状況によっては、ちょうど良いレベルの塾に転塾することを検討した方が良いでしょう。または、勉強のやり方が悪いのか、ちょっとした躓きのために上手くいかないのか、原因を探ったうえで、家庭教師などの個別の対策を検討してみるのも良いかもしれません。
  • 転塾をした方が良いケース
    • 一言で言ってしまえば、目標、塾の方針、塾内での位置、これらが一致していれば転塾は不要です。中堅校や付属校を目指すのに御三家的な勉強までは不要です。御三家や難関校を目指すのにマンスリー対策をやっても無駄です。極論ですが、4年生・5年生でマンスリーテストで満点を取り続けても入試での得点力が高いかどうかは全く別問題です。難関校の過去問をご覧ください。反復や丸暗記の延長では対応できません。
  • 開成の東大合格実績と進学塾の御三家合格実績
    • 開成の東大合格実績は、開成の授業が大学受験に向けて優れているからではありません。頭の良い小学生・伸びる小学生を選抜しているからです。入試問題が優れていると言えます。一方の進学塾も構造は同じです。ふるいに掛けられてトップクラスに常駐できる子どもたちは、先生にもクラスメートにも恵まれ、自然に御三家を目指すのです。
  • 大手塾の欠点
    • 先生が頻繁に変わること
      • クラス替えと先生の配置転換によって頻繁に先生が変わります。そうすると、先生は子どもの状況を把握しきれません。また、教え方も変わります。
    • 先生の腕のバラつき
      • 大手塾は一般企業です。経験豊富な先生もいれば、経験の浅い先生もいます。4年生・5年生ではトップクラス以外は経験の浅い先生やアルバイトの先生が担当するケースがほとんどです。受験経験も無く、受験学年の指導経験が無い先生の授業では伸び悩んで当然です。 4年生・5年生こそベテラン講師の指導が大切です。 トップクラスに常駐しているケース以外では転塾を検討してみましょう。
  • カリキュラムや教え方の違いについて
    • 転塾の際や家庭教師を検討する方から、「教え方の違い」について聞かれることがあります。大手塾でも教え方が統一されているわけではありません。「問いから先に読みなさい」と言う先生もいますし、「問題文を先に読みなさい」と言う先生もいます。本来、それぞれ意味はありますが、短いスパンでクラスが変わる塾では、無意味なタイミングで教え方が変わってしまいます。 頻繁に転塾するでもない限り、気にする必要はありません。




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どこの塾にお通いの場合も客観的にアドバイスする、
なんでも学習相談はこちらから

公式の暗記⇒反復練習 これでは算数は伸ばせない!!


こんにちは。

中学受験では勉強のやり方についての誤解が多くあります。


算数は反復練習が大事


これも誤解の一つです。


多角形の対角線の本数の求め方を題材にしてみましょう。




  • 経験の浅い先生
    • まずは公式を憶えましょう。
    • 「(頂点の数-3)×頂点の数÷2」
      • 当てはめれば解けますね。
      • では6角形でやってみましょう。
        • (6-3)×6÷2=9
      • ハイ、出来ましたね。カリテででるよ。入試でもでるよ。憶えた?
        「(頂点の数-3)×頂点の数÷2」
        とにかく公式を忘れてはダメですよ。
      • では、宿題。
        • 4角形
        • 8角形
        • 以下同文…
  • ベテラン先生
    • 先生「対角線とは何でしょうか?」
      • 生徒「角と角を結ぶ線」
    • 先生「ぶー!隣り合う頂点を結んだ線は“辺”だからね」
      • では、6角形でやってみましょう。
      • この頂点から引ける対角線は
        • 生徒「3本!」
        • 以下同文…
      • 3本だね
      • 公式を考えてみましょう
        • 一つの頂点から引ける対角線の本数は?
        • 起点となる頂点と隣り合う頂点には引けません。
        • なので、頂点の数から3を引きます。
        • 必ずダブるので2で割ります。
      • というわけで、
      • 「(頂点の数-3)×頂点の数÷2」で求めることができます。
      • では、やってみましょう。
      • 公式を暗記する必要はありません。 対角線が何なのか正しく理解しましょう。
    • と、こんな感じでしょうか。
  • 比較してみましょう
    • 1つ目の授業は、公式を暗記させて、反復練習する授業。
    • 2つ目の授業は、概念を正しく理解させる授業です。
    • 前者は算数の勉強ではなく単なるの暗記です。忘れてしまったらそれまで、習っていなければそれまでです。
    • それに対して後者では、公式を忘れても自分で解けます。初めて見る問題でも対応できる幅が広がっていきます。



結論。
反復練習では算数力は伸びない。


説明会申込は学習会ホームページから。

2012年11月19日月曜日

悔いのない中学受験にするために

中学受験は「合格を目指す」のはもちろんですが、その過程で「子どもたちが大きく成長する」ということが特徴としてあげられます。
第一志望に合格できるか否かということとはまた別に、「どうやれば悔いのない、よい体験として中学受験を終えられるか」ということもまた、保護者や指導者が考えていくべきことだといえます。

このテーマは各家庭によって中学受験をはじめた事情や、教育に対する考え方がちがうため、ひとつの絶対的な正解を導き出すのは難しいでしょう。ですがどの家庭にも共通するのは「入試本番で受験生が全力を出せる環境を整えるべき」という点です。

今年はノロウイルスが再び蔓延傾向にあるといいます。激しい高熱・嘔吐・下痢に見舞われるこのノロウイルスに感染してしまったら、受験会場に行くことすらままならなくなるでしょう。

どうか皆様、受験生本人だけでなく家族一丸となって、健康管理に努めてくださいませ。

2012年11月13日火曜日

反復練習をしても算数の力は伸びません

今回の中学受験説明会のテーマは2本立て

・塾選びに失敗しないために知っておきたい3つのこと
・正しい勉強法を知りましょう

正しい勉強法のコーナーでは、算国理社の4教科について、
受験生保護者の方々がよく誤解なさっている勉強法と、正しいやり方、
そしてそれらの違いについてご説明いたします。

中には模擬授業を行う部分もございます。同じテーマの問題でも、
ベテラン講師とそうでない講師がそれぞれどのような授業を行うのかを
はっきりご覧いただけます。ぜひお越しいただいて、塾選びの参考になさってください。

http://www.gakushukai.jp/event/32

2012年10月8日月曜日

ノーベル賞受賞の話題が中学入試に出るとしたら

・iPS細胞という名前を書かせる問題
・iPS細胞とは何かを簡単に説明させる問題
・ノーベル賞の種類を書かせる問題
・日本で唯一、平和賞を獲得している佐藤栄作の名前を書かせる問題
・平和賞を受賞する決め手となった、非核三原則に関する問題

あたりは、作問者としての私がパッと思いつく問題です。

もっと重たい問題になると、やはりiPS細胞は医療系の技術ですから、
生命倫理に関する長文記述でしょう。
この手の問題が出題されうるのは、開成・桜蔭の国語や麻布の社会。
あるいは公立中高一貫でも出してくる学校があるかもしれません。

これ以上つっこんだ話になると、1コマぶんの授業になりますのでこのへんでまとめますと、
ご家庭でやっていただきたいのは「こういう話題をお子さんと話す」ということです。

「すごいね」でもいいですし「手術が苦手だから研究の道を進んだらしいよ」でもいいですし、
「どんな素晴らしい社会になるか」や「こういう悪用はされたくないね」ということでもかまいません。

こういった会話で、お子さんが「試験会場の場で答えを組み立てられる材料」を与えてあげてください。

2012年8月4日土曜日

自主的に居残り勉強をする生徒たち

暑い中、生徒たちは夏期講習に生き生きと通ってきています。

このところ士気も高まってきたようで、授業後の演習時間が終わっても、
「この問題終わるまでやる!」や
「このページだけは終わらせる!」といった具合に、
自分から居残りを志願する生徒が増えてきました。

問題に対して、長時間にわたって集中して取り組み続けるという経験は、
彼等をきっと一周りも二周りも大きくしてくれるでしょう。

2012年7月18日水曜日

6年生は夏休みをどう使うべきか

夏休みの学習は夏期講習が中心となりますが、家庭でやらなければならないことが他にもあります。それは「弱点補強」と「過去問演習」です。

9月以降は弱点補強のための時間を確保することが難しくなりますので、今のうちに潰せるところを潰しておきましょう。

過去問も家庭でやる必要があります。傾向を把握するという目的だけでなく、良質な問題集としても機能しますので、しっかりと準備を整えて臨みたいものです。

夏期講習に行き、その復習をしたうえで、これらの家庭学習をこなしていく必要がありますので、事前に学習計画を設けておきたいところですね。

2012年6月25日月曜日

夏期講習 5年生の演習について

ご質問をいただきましたので、5年生の演習についてもう少し詳しく触れさせていただきます。

5年生の夏期講習は、13:00から16:00までの授業に加えて、16:00から17:00までの演習時間を設けてあります。これによって、受験生にとって必要な「勉強量」を確保することがねらいです。

演習時間で扱う内容は「生徒にとって必要な科目・分野を行う」という方針でおります。完全な個別指導とまではいかないですが、生徒によって違う課題を与えていくことも可能です。

A君とBさんは算数、CさんとD君は国語、といった具合に科目が分かれるだけでなく、同じ算数の中でもA君は基礎的な線分図の書き方を徹底し、Bさんは図形の角度に関する問題を集中的にこなす…といった具合に進行していきます。

クラス全体の状況や一人ひとりの進度にあわせて、その都度的確な対応ができるという小回りの良さも、学習会の特徴のひとつです。

2012年6月19日火曜日

隙間の時間に復習を

ちょっと空いた時間に復習できれば、勉強の定着率がグッと高まります。

電車での移動には、乗っている間の時間やホームで待っている時間など、何もしなければ暇をもてあますタイミングがあります。
電車で通塾している場合は、このタイミングでテキストやノートの見直しをしましょう。

授業の内容を思い出しながら「ああ、ここがポイントだった」というところを押さえていくだけで、成績は確実に上昇します。

友達と一緒に帰っている場合は、知識問題をお互いに出し合うのも効果的ですね。

2012年6月4日月曜日

入試まであと7ヶ月

タイトルのように書くと、時間が無いと焦ってしまいそうになりますよね。でも事実です。
入試は早いところで1月の上旬からはじまりますので。

6年生のこの時期になると、入試に近い総合問題が増えてきます。その切り替わりのタイミングで苦労する子も多いですね。

たとえこの時期に成績が伸び悩んでも、ただ叱りつけるのは効果的ではありません。子どもが大変な時期なのですから、それをサポートすることが親の役割ではないでしょうか。

子どもを信じて、励まし、支えていきながら、成績向上のための有効手段を模索していってください。

2012年6月3日日曜日

テストはその日のうちに見直しを

本日、全国統一小学生テスト(四谷大塚主催)が行われました。
大規模なテストを受けるのはこれが初めてという子も多かったのではないでしょうか。

解答と解説も最後に配布しましたので、テストはその日のうちに見直しをしてください。

いつ見直しをしても、答えや点数が変わるわけではありません。
ですが、「解いたときの過程」を覚えているその日のうちにやるのが最も効果的なのです。

特に重要なのが「あやふやな知識のまま答えて、たまたま正解だったもの」を確認することができること。
見直しが遅れると、当然できるものと勘違いしてしまう場合がありますのでご注意ください。

2012年5月28日月曜日

勉強は時間ではなく量と質

タイトルを5・7・5にできるとちょっと気持ちイイですね(笑)

さて、スピード感を持って勉強しよう、という話の続きです。

1時間で4ページ進む子と5ページ進む子は、その段階で25%もの差がついています。
この差を勉強時間で補おうという発想は、経営不振をサービス残業で乗り切ろうとするブラック企業と変わりません。
時間を長くすればするほど意欲が低下し、ますます時間内の効率が落ちるという悪循環に陥ります。
スピードを上げることは、勉強時間を増やすよりもずっと効果的なのです。

スピードを上げる必要がある理由としてもうひとつ挙げられるのは「スピードがないと難問が解けない」ということです。
たとえば国語。難関校では本文が長く、設問の数も多い傾向にあります。本文全体を通して登場人物の感情の変遷を読み取らなければいけない長文記述も増えてきました。
こういった問題で得点するには、読解のスピードと記述のスピードが絶対に必要になってきます。
スピードを上げることで、勉強の質も向上させることができるのです。

ではスピードを上げるにはどうすればいいのか。
そちらは次回ご紹介します。

2012年5月21日月曜日

金環日食は入試に出る

夢のない話かもしれませんが、今年は日食を切り口とした天体の問題を出題する学校が例年より多くなるでしょう。はやぶさが帰還した年は、開成ではやぶさに関する理科の問題が出されたように。

いま6年生でないとしても、テレビで日食に関する話題をたくさんやっているこの時期は、自転や公転がどういったものなのかをイメージしやすいタイミング。これを機会に押さえておきたいものです。

2012年5月20日日曜日

計算ミスを減らすには

計算ミスってもったいないですよね。
計算ミスはできるだけ無くしたいですよね。

計算ミスによる失点を減らすためにまず必要なことは
「問題を解くスピードを上げること」。
そしていちばんやってはいけないのは「時間をかけて解くこと」です。

ミスをしないよう、気をつけて慎重に解いても、ミスを完全に防ぐことはできません。
それよりも、ミスをつぶすための見直し時間を確保するべく、スピード感を持って
問題に取り組んだほうが結果的にミスは少なくなります。

お母さん方の声掛けはぜひ、
「ミスを減らすために慎重に解きなさい」
ではなく
「ミスが多いんだから見直しをしなさい」
でお願いいたします。

2012年5月12日土曜日

「感じる」んじゃない「考える」んだ

「Don't think.Feel(考えるんじゃない。感じるんだ)」という、ブルース・リーの言葉があります。
武術のことは正直よくわかりませんが、中学受験においては「Don't feel.Think」と私は言いたいです。

生徒に質問されたとき、私はすぐに答えを教えません。
まず生徒がどう考えているかを言わせたうえで、「なぜその答えに至ったか」の根拠を聞くことにしています。
ケースは様々です。本人なりに考えているが正解に至っていない子、
基本的なことがらを間違って覚えているせいで正解に至れていない子、
そして、何も考えずにただ当てずっぽうで答えを言っているだけの子。

それぞれ対処が違うわけですが、いま何を考えているか聞くことで、状況を洗い出すことができるわけです。

ただ答えを教えてしまっては、何も考えずにただ正解を与えられるのを待つだけの子になってしまいます。

2012年5月10日木曜日

全国統一小学生テスト

いまCMも流れていますよね。全国統一小学生テスト。
前回は全国で10万人以上の小学生が受験した、日本最大のテストです。
今回は学習会で受験できますので、中学受験をお考えの方はこの機会をぜひご利用ください。

学習会ではこのテストを「中学受験とはどういうものかを知るためのテスト」と位置付けています。
学校の勉強と中学受験の勉強がどう違うのか、入試では何が求められるのか、
合格するにはどういった勉強が必要になるのか……。
そういったものを肌で感じることができるテストです。

お申込は学習会ホームページから四谷大塚のサイトに飛んでいただくのがスムーズです。
こちらのページをご利用ください。

http://www.gakushukai.jp/event/toitsutest

また、テストに先駆けて父母会を開催いたします。
今回のテストの趣旨だけでなく、中学受験界全体についてもお話を差し上げますので、
皆様奮ってご参加くださいませ。

5月24日(木) 13:30-14:30
5月26日(土) 13:30-14:30
※ どちらも同内容

2012年5月2日水曜日

麻布中 新体育館建設計画始動

今朝、自宅に面白いものが届いたのでご紹介します。

麻布中では創立120周年に伴い、新体育館を建設するそうで、
ついては卒業生の皆さんは募金を……という趣旨のお手紙です。
募金の実行委員会には多くの卒業生が名を連ねています。

こういった募金のおしらせの他にも、卒業生が選挙に出馬する際は、
「同じ学校のよしみで投票してね」という趣旨のお手紙をいただきます(これは学校からではなく、立候補者から)。私の兄は筑駒出身ですが、やはり立候補者から同様のお手紙が届くことがあります。

こんなふうに卒業後も母校とのつながりを感じられることも、中高一貫校の醍醐味のひとつといえるかもしれません。

2012年4月25日水曜日

塾では教えてくれない『合格の秘訣』

4/24(火) 第30回お母さんのための学習会「塾では教えてくれない『合格の秘訣』」を開催いたしました。

塾は合格のために必要となる多くのものを提供してくれるものですが、全てをやってくれるわけではありません。
塾に任せること、家庭でやるべきことの違いを理解したうえで、お母さんの力でお子さんの能力を引き出し、合格を引き寄せるためのお話を差し上げました。

以下の日程で同内容のものを開催いたしますので、皆様ぜひ奮ってご参加くださいませ。

4/27(金) 学習会 大岡山教室
5/9(火)  北沢タウンホール 2F 第一集会室

【参加者の声】
(小6男子の母)
私が聞く耳を持つか持たないかで、話をしている子どもの感情がどれだけ変わるのかを体感しました。きょうからいい母親になれそうです。

(小5女子の母)
勉強の定着率を上げることが、成績向上のポイントなのですね。さっそくやってみます。


詳細はこちらをご覧くださいませ。

http://www.gakushukai.jp/event/30

2012年4月19日木曜日

やる気=成長の手ごたえ

日本最高齢の71歳で、馬術のオリンピック代表に決定した法華津寛選手。
記者会見で「いちばんのモチベーションは少しずつでも、自分が上手くなっていること」
と答えてらっしゃいました。

成長の手ごたえを感じられるか否かは、年齢を問わずやる気に大きく影響するようです。

「以前できなかったことが、努力によってできるようになる」ことはうれしいもの。
それはスポーツにも勉強にもテレビゲームにも共通する要素です。

やる気をうまく引き出すために、子どもが自身の成長の手ごたえを感じられるようにしていくことが、
我々大人の責務なのかもしれません。

2012年4月10日火曜日

合同説明会に行こう

学校選びはとにもかくにも、どんな私立学校があるのかを知ることからはじまります。
1学期には各地で合同説明会が行われますので、これに参加されるのがよいでしょう。

合同説明会とは、複数の学校が1つの場所に集まって、学校のPRをする場です。
学校のパンフレットをもらえたり、学校の先生との面談ブースがあったり、受験や子育てがテーマのパネルディスカッションがあったりと、受験生のお母さんにとってたいへん有益なイベントです。
規模は大小さまざまで、参加校が10校前後のものもあれば、100を越えるものもあります。

合同説明会の情報は、都や県の私立中学協会の公式サイト等でチェックできますので、
いまのうちからスケジュールを確認しておいてください。

東京私学ドットコム
http://www.tokyoshigaku.com/

埼玉私学ドットコム
http://www.saitamashigaku.com/

神奈川県私立中学高等学校イベント案内
http://kanagawa-shigaku.jp/

千葉県私立中学高等学校協会
https://chibashigaku.jp/

2012年4月6日金曜日

得意を伸ばす VS 弱点補強

得意科目を伸ばすべきか、弱点をカバーする勉強をすべきか。
これは中学受験に限らず、どの学年でも頭を悩ませる問題ですね。

私の立場は「状況次第」です。ズルいですか? ですが実際そういうものでして……。
弱点補強にはメリットとデメリットがあり、中学受験においてはデメリットも大きくなるので、
生徒の状況にあわせて学習計画を立てるよう心がけています。

【弱点補強のメリット】
2つあります。

1.弱点をクリアすれば、総得点が大きく伸びる
80点とれる科目を100点にするより、50点しか取れない科目を70点にするほうが簡単だ、というのは想像がつきやすいことと思います。

2.弱点がないほうが合格しやすい
模試での総得点が同じ場合は、科目ごとのバラつきが少ないほうが合格しやすい傾向にあります。試験は1発勝負ですので、得意科目でしくじった場合に取り返しがきかないのです。

【弱点補強のデメリット】
弱点補強中心の勉強には、1つ大きなデメリットがあります。

苦手なことをやるのはつらいので、モチベーションが下がる

特に中学受験では、受験するのは小学生の子どもです。苦手なことばかりやらされると、勉強そのものが嫌いになってしまうおそれがあります。ですので、弱点を補強するまえに得意科目を伸ばすことで、「やればできる」という手ごたえを子どもに感じさせるのは、とても重要なことなのです。

得意科目を絶対的な武器にすることも、弱点部分をカバーすることも、どちらも必要です。なので状況にあわせて、いまやるべきことを適切に選んでいくようにしていきましょう。

2012年4月2日月曜日

6年生の皆さん、ぜひご注意を

3月が終わりましたので、もう「新6年生」ではなく「6年生」になりましたね。

6年生の皆さんに覚悟しておいていただきたいのが、これから6月にかけて、偏差値が大きく変動する子がたくさんいる、ということです。

6年生になると単元別の学習が終了し、複数の分野にまたがった複合問題が増えてきます。そのため、これまでパターン学習ばかりしてきた子は点数が下がっていくのです。

パターン学習とは…月例テストで点を取るための勉強。テストの直前にその月の復習をガッツリと行うことで得点する勉強。いわば一夜漬けです。

6年生からの勉強で、そして入試で問われるのは「どれだけ覚えてきたか」ではなく「覚えた内容をどう組み合わせ、どう使いこなすか」です。

今までパターン学習に終始していたという方は、いますぐ「考える力」を伸ばしましょう。

2012年3月29日木曜日

春期講習の有効利用法

春休みは2週間足らずの短いものですが、有効活用することで学習効果を大きく高めることが可能です。

学習会では春期講習を、通常のカリキュラムをよりスピード感をもって進行させる期間と位置付けています。
授業時間は増えていますが、学校が休みなぶん家庭学習の時間も取りやすい時期です。
春期講習でやった内容は、家に帰って夜ご飯を食べた後、もしくは翌日の午前中、どちらかに復習する時間を設けてください。

当日の夜と翌日の朝、復習のタイミングをどちらに設けるかはご家庭の環境次第ですが、
翌日の朝にする場合は、当日中にざっとテキストとノートを読み返す時間は設けてください。
5分や10分程度でもかまいません。それだけでもやった内容の定着率が変わってきますよ。

2012年3月28日水曜日

都立高生を対象にした「次世代リーダー育成道場」

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20111223-OYT8T00159.htm
内向きの若者が増えていることを受け、東京都は22日、来年度から2020年度までに高校生や大学生、若手職人計1万人の海外留学を支援していくと発表した。

2012年3月20日火曜日

なぜ「考える力」が大事なのか


こんにちは。

最近は、どこの塾でも、思考力とか考える力を謳っています。

考える力とは何でしょうか。
なぜ大事なのでしょうか。

私たちはこのように捉えています。

① 習慣によって伸ばせる力
「考える力」とは、生まれもったセンスで決まるものではありません。正しい学習習慣によって鍛えられ、伸ばすことができる力です。

② 頭だけでなく手も使うことを問われる力
「考える」という行為は、頭の中だけで完結するものではありません。工夫する努力を惜しまず、手を動かして試行錯誤していくことで、未知の問題の解き方を見つけていくことが考える力の本質です。

③ 中学受験で必要不可欠な力
入試問題は、単に知識の量を問うものではありません。入試で出題されるのは、解くのにさまざまな工夫を要する問題です。解き方を丸暗記してきたか否かではなく、試験会場でいかに考えて問題を解いているかが問われます。つまり、私立中学は「考える力」を持った生徒を求めているのです。


中学受験は発達過程にある子どもがするという点で、
高校受験や大学受験とは随分違います。


子どもの性質を理解せずに大人のロジックで理解しようとすると、
中学受験はつらく苦しいものになり下がってしまいます。

正しい思考習慣を身につけ、
考える力を鍛えましょう。

中学受験は、必ず良い経験となるでしょう。

2012年3月19日月曜日

学習会ブログ始めます

学習会代表の長南と申します。

学習会は「考える力を鍛えよう」をスローガンに中学受験のサポートをしています。

本ブログでは、中学受験の情報や技術について掲載していきます。

ご要望やご質問もお気軽にお寄せください。

どうぞよろしくお願いいたします

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長南
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